Vagrantとは?
Laravelインストールのフロー
前回のVirtualBoxについてはちゃんと理解できましたか?
VirtualBoxとVagrantとHomesteadは直接依存関係にあるプログラムなのでセットで覚えるとよいです。
なので、まずはHomesteadのところまで軽く読み進め、理解不足のところが残っていたら、戻ってしっかり理解してから先に進みましょう。
このしっかり理解しながら進むが結局ゴールまでの近道になります。
今回もまずは現在地の確認から。
❶ VirtualBoxインストール
❷ Vagrantインストール (このページはココ)
❸ Homesteadインストール
❹ Laravelインストール
では、最低限知っておいた方がよかろうVagrantの基礎知識を学びましょう。
Vagrantとは?
Vagrantは、VirtualBoxを操作するソフトウェアです。
VirtualBoxにもGUIが用意されていて操作可能ですが、基本、Vagrantを使ってコマンドラインで操作を実行します。
Vagrant Boxが便利
VirtualBoxには仮想マシンの設定をエクスポートする機能があります。
エクスポートしたファイルを他のマシンでインポートすれば、全く同じ環境が簡単に構築できます。
複数で開発作業を実行する時などに非常に重宝するようです。
また、CentOSなど標準的な仮想マシン設定はクラウド上のレポジトリ(格納庫)に保存されており、Vagrantのvagrant box add
というコマンドを実行することで簡単にダウンロードして使うことができます。
Vagrantの利用手順
Vagrantは、おもに下記の用途・手順で使われることが多いので覚えておきましょう。
❶ VagrantBoxのダウンロード
❷ Vagrantの初期化(設定ファイル作成)
❸ 仮想マシンの起動
VagrantとVirtualBoxの関係性を図解すると下図のようになります。
Vagrantのよく使うコマンド
Vagrantの役割自体が仮想環境の構築、起動、停止などの制御を行うだけなので、使うコマンドも数個程度で多くありません。
代表的なものは以下のものになります。
❶ Vagrant Boxのダウンロード
vagrant box add ボックス名またはURL
❷ Vagrant Boxの初期化
vagrant init
❸ 仮想マシンの起動
vagrant up
❹ 仮想マシンの停止
vagrant halt
❺ 仮想マシンの削除
vagrant destroy
CentOSをインストールする例
CentOSのインストールす例を題材にvagrantの操作手順をみてみましょう。
❶ Vagrant Boxのダウンロード
vagrant box add centos/7
Vagrant Boxは、
Users/ユーザー名/.vagrant.d/boxes/
のディレクトリにダウンロードされます。
このディレクトリは隠しディレクトリになるため、隠しファイルやフォルダを表示する設定に変更してください。
❷ Vagrantの初期化 ダウンロードしたVagrant Boxをもとに、仮想マシンを構築するための設定ファイル「Vagrantfile」を作成します。
Vagrantfileを作成する場所が仮想マシンの構築場所になるため、ターミナルで任意のディレクトリを作成し、そこに移動します。
移動できたら、初期化コマンドを実行しますが、今回は先ほどダウンロードしたVagrant Boxの名前「centos/7」を指定して下記の初期化コマンドを実行します。
vagrant init centos/7
初期化が完了するとVagrantfileという初期設定ファイルが作成されます。
❸ 仮想マシンの起動 Vagrantfileを元に仮想マシンを起動することができます。
実際に起動するには、下記のコマンドを実行します。
vagrant up
以上で仮想マシン環境の構築までは完了です。
次は、Homesteadの説明ですが、つづきは次回。